こんにちは。@keiko_itamiです。
色彩検定1級2次の基礎知識について解説をしています。
今回は、
●色相の分割による変化の配色
- ダイアード:2色配色
- スプリットコンプリメンタリー:分裂補色配色
- トライアド:3色配色
- テトラード:4色配色
- ペンタード:5色配色
- ヘクサード:6色配色
を説明します。
たくさんありますが、わかりやすいので一通り目を通せば覚えられると思います。
色相の分割による変化の配色とは
色相環を規則的に分割することによる配色方法です。
大体は24(色相)を色の数で割って出した数値がそのまま色相差になりますが、工夫が必要なものもあります。2〜6色までの種類があり、それぞれに名前が付けられています。
ダイアード 2色配色
色相環で対局の位置にある2色を使った配色。補色色相配色。
スプリットコンプリメンタリー 分裂補色配色
補色関係にある片側の色相の、両隣の色相を用いた3色配色。
二等辺三角形の、底辺になる部分の2色の色相差は1〜2になります。
トライアド 3色配色
色相環を3等分し、正三角形になるように選んだ3色相による配色。8色相差の3色になります。
テトラード 4色配色
色相環を4等分し、正方形になるように選んだ4色相による配色。6色相差の4色になります。
ペンタード 5色配色
本来は色相環を5等分して正五角形になるように選んだ5色配色のことをいいますが、PCCSは24色相で5等分できません。
なので、色彩検定上ではトライアドに白と黒を加えた5色配色のことをいいます。
ヘクサード 6色配色
色相環を6等分し、正六角形になるように選んだ6色相による配色。テトラードに白と黒を加えて6色配色にしてもこの配色になります。
おまけ ペンタード5色配色のその他の配色例
色相の分割による変化の配色は、色相環の24色を作りたい配色の数で割った数がそのまま色相差になるので、とてもわかりやすい配色方法といえると思います。
ですが、その中でも少し悩むのが5色配色のペンタード。24は5できれいに割れないからです。
公式テキストにはトライアド+W +BKで作る例が紹介されています。これが基本であり、色彩検定の試験ではこのパターンが正解になることがほとんどだと思うのですが、万が一WとBKが使えない条件だった場合、どう答えますか?
そういったときのために問題集に載っていたその他の解答例も紹介しておきます。公式の問題としては考えにくいパターンになるかと思いますが、頭の片隅にいれておくと参考になるかもしれません。
lt18+を使ってドミナントトーンで、との条件で出題されたときの解答例です。
ltg2を使って対照トーンで、との条件で出題されたときの解答例です。
2問とも難易度の高いサミュエルからでている問題集の問題です。
ペンタードその他の解答例1のほうは、
lt18+を使って、とのことですので、lt18+を入れて色相を対称になるように配置した例です。トーンはドミナントトーンで、とのことですので、ltで揃えましょう。
ペンタードその他の解答例2のほうは、
解説ページを見ると「マンセルの基本5色相に相当するものをピックアップした例です」と書いてあります。
マンセル基本5色相はR(2)、Y(8)、G(12)、B(16)、P(22)ですね。条件が対照トーンとのことなので高彩度領域のトーンから選択ですので、高彩度で低明度のdpを使って配色されています。
「ltg2」という色だけをみて「マンセルの基本5色相」が連想できる人ってなかなかいない気がしますが・・・5色配色といえばマンセル基本5色相だ!ってことですかね・・・。
この問題と解答を見て、参考になるとすれば「ペンタードその他の解答例その1」と同様に対称になるように配置されている点です。
ペンタードで困ったら、「対称に」を頭の片隅にいれておくと助かることがあるかも・・・しれません。
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